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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

ホケノ山古墳:桜井市(2013.11.03)

箸墓古墳の脇道を登って行ったところにホケノ山古墳はあります。
箸墓古墳を周回することはあっても、ホケノ山は見たことがなく、今回初めてチェックしてきました。

きっかけは、内田康夫さんの『箸墓幻想』を最近読んで、それが影響されたというだけなんですが(笑)。。。
ホケノ山古墳は、日本最古の前方後円墳と言われています。
前方後円墳といっても、纏向型と呼ばれる前方部が小さい円墳にちょっと付け足されたホタテ貝のような形をしています。
この古墳最古と言われている箸墓よりもさらに古い古墳と言われていて、こちらを卑弥呼の墓とする説もあるくらいです。
纏向古墳群には、箸墓を除くとこのようなホタテ貝の形が多く見られます。
勝山古墳、石塚古墳、矢塚古墳、東田大塚古墳が該当します。

実際埋葬施設が古墳というよりは、弥生時代の墳丘墓から古墳へ変化していく過程として眺めるとこの古墳がすごく価値あるものに見えてきます。

墳丘にあがる手前には特徴ある木棺がありました。
この復元した木棺は、完成したホケノ山古墳に後から埋葬されたものらしいとのこと。

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っということでこの古墳の主は後円部に埋葬されていて、その何らかの関係者が埋葬されたと考えるようです。
つまりこの埋葬施設よりも、さらに時代を遡った時期がホケノ山古墳の築造年代ということですね。
しかし埋葬施設の変化というのは、当時の時間の流れからするとかなり劇的に変化したように想像します。初期の古墳は規模の壮観さはないものの時代のドラスティックな変遷を今でも伝えてくれているようです。

山頂から見渡すと箸墓古墳が見えます。実際ホケノ山古墳築造時期には箸墓古墳はまだなかったはずなので、もっと開けた景色だったんでしょうね。


■ホケノ山古墳
■場所 奈良県桜井市大字箸中字ホケノ山
■形状 ホタテ貝型前方後円墳
■規模 全長約80m
■築造時期 3世紀中頃