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ルーベンス展に行ってきました

この秋都内では、フェルメール展が上野の森美術館で開催されています。
なかなか都内で過ごす休日は無いのですが28日(日)に朝RUNの後、絵でも観ようかと思い立ちました。
フェルメール?っと一瞬思いつつも混雑間違いなしだし、数年前に一度観ているので今回は、同じ上野の西洋美術館で記載されているルーベンス展を観てきました。

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絵に関しては全く知識がないので、ルーベンスに関しても全く無知(笑)。
フランダースの犬のネロが観たかった絵位しか予備知識はありません。
「王の画家にして、画家の王。」
このキャッチコピーを見てそんなにすごいのか、と影響されながら美術館の中へ。
思った通りでフェルメールの混雑ぶりとはちがって、適度な人で好きな位置からどれだけでも観ていることができます。
ルーベンスに関しては西洋美術館のガイドから以下引用します。

ペーテル・パウルルーベンス(1577-1640)は、バロックと呼ばれる壮麗華美な美術様式が栄えた17 世紀ヨーロッパを代表する画家です。彼は大工房を構え時代に先駆ける作品を量産し、同時代以降の画家たちに大きな影響を与えました。さらにその能力は画業にとどまらず、ヨーロッパ各地の宮廷に派遣されて外交交渉をも行いました。
本展覧会はこのルーベンスを、イタリアとのかかわりに焦点を当てて紹介します。イタリアは古代美術やルネサンス美術が栄えた地であり、バロック美術の中心もローマでした。フランドルのアントウェルペンで育ったルーベンスは、幼いころから古代文化に親しみ、イタリアに憧れを抱きます。そして1600年から断続的に8年間この地で生活し、そこに残る作品を研究することで、自らの芸術を大きく発展させたのです。本展はルーベンスの作品を、古代彫刻や16世紀のイタリアの芸術家の作品、そしてイタリア・バロックの芸術家たちの作品とともに展示し、ルーベンスがイタリアから何を学んだのかをお見せするとともに、彼とイタリア・バロック美術との関係を明らかにします。近年では最大規模のルーベンス展です。

 館内では音声ガイド(長澤まさみさん)を使いました。考古学の展示の場合はまず使いませんけど、絵の場合はこれあると本当に便利。文字を読んでも流してしまう情報が耳から入るので見所が分かりやすいし、ルーベンスの絵はとにかくデカい。
聖堂に飾られる宗教画というのはこんなに大きいものなのか、という位デカいので遠目で眺めたりする際に、音声ガイドは役に立ちます。
今回人も少ないので、近寄ったり離れたりとタップリ堪能してきました。

ルーベンスと言えば日本人にとっては「フランダースの犬」。ネロの観たかった絵というのはどれなんだろう?という興味を抱きながら、各フロアを移動。
最後におそらくこれだろうという、それはそれは巨大な絵が掲げれていました。


ネロ少年がアントワープ大聖堂で閲覧料を払えず観ることができなかったルーベンスの絵。奇跡的にクリスマスの前日の夜大聖堂にある観たかった絵を眼にすることができます。これが「キリスト降架」。
ネロ少年はその後パトラッシュとそもに極寒の大聖堂で命を落とします。
この最後の絵を眼にすることができた時は、感慨深いものでした。
おそらく周りの人たちも特にフランダースの犬ファンという人たちではないと思いますが、皆同じ印象を持たれているように静かに直立している人ばかりでした。

これが「キリスト降架」。画像はこちらからお借りしました。

 

 

たっぷりとルーベンスを堪能した後は、上野公園のイベント会場でビール買って一休み。

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この日早朝走った距離が27kmと結構ハードだったので美術鑑賞ながら結構アクティブな一日でした(笑)。ルーベンス展は年が明けてからも続いているし本当におススメです。