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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

吉備津神社

暑い日が続きますね。
しばしの休み、朝はRunして、夜はたまっていた「あなたの番ですー反撃編-」を一気に観る生活。こういう時間を利用して史跡巡りの備忘を吐き出さないと、録画と同じくたまっていく一方(苦笑)。
宮崎の古墳は2年近く整理できてないし、桜井の2大古墳のレポもできてないし、群馬の古墳の整理も・・・。そんな中でありますが、先月の岡山の備忘をとにかく仕上げたいと思います。

岡山には仕事の関係で出張し一泊で翌日即移動の予定でしたが、朝一(というか夜中かな)Runを兼ねて史跡巡りをしてきました。岡山駅前のホテルから午前4時に出発。まだ少し暗い中を向かったのは、総社の方向へ。

その過程で最初の目標が吉備津神社でした。
岡山駅から西へキロ530位で向かいどんどんと郊外へ。走って感じたのは岡山の水の豊富なこと。たまたまなのかとにかく用水の水量が豊富で、さらに生き物がしっかり生息
しているので用水を見ているだけでも愉しめました。用水から田んぼへ流れる水の中に鮒がいるというのが感動!なかなか鮒はいないものです。

さらに山中に入っていくと目に入るのが古墳の標識。
形状からするとレアな古墳の雰囲気ありあり!?

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ただ残念ながらこの古墳はチェックできず。。。この形は追究に値するというか、前方部の形が柄鏡式で、長さが少し足りないながらこの形である理由にはマニアとしてはものすごく興味がひかれます。でも時間もないので散策はせず通過(残念)。

その後坂路をJogのつもりが結構真剣に走って下りに入ったところでであったのがこの古墳。

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これは、これで先ほどの古墳と同様にインパクトある前方後円墳。どこに感動したかというと前方部の末広がりな撥型形状。そしてここが吉備津神社の祭主である吉備津彦命の墓ということ。
こころを落ち着かせて、この古墳はチェックしておかねばと奥に入っていったのですが、なにやら不気味なハチの羽音が。これ間違いなくスズメバチの音で結構激しかったんで侵入していくのはちょっと危険かなと。古墳を目前にするも朝5時に山奥でスズメバチに刺されるのは大変なリスクなので苦渋の選択で古墳を目前にチェックせずに退散したのでした。

ちなみになぜ撥型の前方後円墳に驚いたかというと、吉備津彦命は第7代孝霊天皇皇子であり、四道将軍の1人として岡山方面に派遣されたという伝説が残っています。そして撥型の前方後円墳と言えば箸墓古墳箸墓古墳倭迹迹日百襲姫命とされていますが、この百襲姫命は同じく孝霊天皇皇女なのです。

孝霊天皇の皇子も皇女も前方後円墳は撥型???
興味ある方は箸墓古墳の形をぜひチェックください。

ちなみに岡山には箸墓古墳の相似形として浦間茶臼山古墳という古墳があるとのことですがこちらは、未チェックでよくわかりません。

前置きが長くなりましたが、魅力的な古墳を横目にたどり着いたのが吉備津神社です。

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ここに来るのは約20年ぶり2回目。
ただし走ってきたというのが過去とは違います(笑)。走ってくることで土地の空気を感じれるし、用水の様子を覗くこともできるし、道の勾配も自分の脚として疲れで感じることができます。
汗だくになりながら参拝することにしました。

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圧巻の吉備津造と呼ばれる、独特の比翼入母屋造。そして祭主の吉備津彦には岡山とは切り離せない桃太郎伝説である温羅(うら)伝説。温羅はオニに例えられ、村人を苦しめていた温羅を退治したのが吉備津彦(=桃太郎)という具合。
実際日本書紀の中では、崇神天皇時代に西国を平定するために派遣された将軍の一人(=四道将軍)として吉備津彦が任命され吉備国を平定したとされています。その吉備津彦命が祀られている吉備津神社という歴史のような神話のような伝説。
朝一の静かな境内をゆっくりと歩き、汗をひかせてもらって跡にしました。
吉備津神社のもう1つのスポットは長い参道。

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長いだけじゃなく、勾配があって緩やかなカーブがキレイな屋根を作っています。

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朝の静かな岡山路で吉備津彦の神社参道をゆっくりと歩く幸せ。
全く音がなにもしない時間、、、と思えばそんなことはなく、虫の鳴き声がしっかりと聞こえてきました。

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その代表は、こいつ。ウマオイ。ちなみにウマオイには識別が大変困難な2種がいるそうですが、この写真がどちらかはわかりません。
Runして、水見て、古墳は標識だけ見て、神社みて、虫見て、と至福の岡山の朝でした。