待ちに待った番組、『NHKスペシャル ホットスポット最後の楽園第5回』。
う~ん、たっぷり堪能しました。番組コンセプトについては番宣サイトをご覧いただくとして、マニアなりの感想を。
まず短時間の中に今回初の貴重な映像がたくさんありました。
それでいて、シクリッドの生態の多様性という重要なテーマが分かりやすく紹介されていて、限られた時間内で早送り感はありますが、練られた構成だと思いました。
ヴィクトリア湖は割愛されていましたが、タンガニイカ湖とマラウィ湖をこの短時間で紹介するのは大変な苦労だったと思いますが、マニアとしても大満足です!!
以下私の勝手な感動ポイント。
1.カンパンゴ(ナマズ)が卵を幼魚に与えるシーン
これまでは、カンパンゴへ保育を頼む魚の紹介はされていましたが、カンパンゴの育て方については紹介されたことがなかったのではないかと思います。カンパンゴのメスが”保育用”に卵を産卵しそれに群がる稚魚達。こんな育て方があるとは!
さらにそのおこぼれにあずかっているシクリッド(オトファリンクスかクテノファリンクス?)もちゃっかりしてるし。
ナマズネタですが、間違いなく1番の見どころでした。
2.カリプテルスの砂かけシーン
カリプテルスはタンガニイカ湖のシクリッドで私自身は飼育したことがありませんが、
他のオスとの間で繁殖中の貝を中にいるメスごと運び、追い出す仕草の細かな仕打ちには複雑な人間模様を想像してしまいます。
シェルブルーダーの飼育してみたくなりました!
マラウィシクリッドにはこのような手の混んだタイプは皆無です。
3.ボウフラの蚊柱
水深100mに棲息しているボウフラが一斉に蚊になる際に、蚊の大群が塊に。
これは魚じゃないけど、素直にその規模に感動!
4マラウィシクリッドの進化の起源
これは、本来マニアというからには当然知っていなくてはならないことですが、実は今まで知りませんでした。
なぜマウスブルーダーなのか?この点に関して、興味はもっても疑問を持たなかったことに、ショックでした。番組からの答えは、タンガニイカ湖からの水の流出とともに流れてきた祖先の中で、もっとも長旅に耐える繁殖形態がマウスブルーダーであろう、という仮説。確かに、タンガニイカ湖の繁殖形態に比べると、マラウィ湖のシクリッドはワンパターンだったなぁと。
ともかく、大興奮だらけの内容でした。
言葉だけだと興奮度がよくわからないので画像ストックからシクリッドフォトを貼ってみました。番組とは直接関係ありません。
一番好きなシクリッド:ティラノクロミス
シャープに大きくしたい:カエルレウス
タンガニイカ湖のシクリッド:ギベローサ