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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

上福田岩屋古墳:成田市上福田(2014.9.27)

千葉県の古墳めぐりを改めてしておこうということで息子2人を連れて成田へ。
成田は房総風土記の丘に代表されるよう大量の古墳が存在します。

今回は、少し離れた石室に入れる古墳チェックということで行ってきました。

上福田岩屋古墳へ。
場所はわかりやすくて、車を停めるのも苦労することなく到着できました。


通りから少し歩くとすぐに小山が見えてきます。
息子たちは古墳チェック経験はありますが石室に入れる古墳は初めて。
少し不安な顔をしながらの訪問となりました(笑)。

石室は終末期古墳とあって、精度高い横穴式石室です。

関東の石室をまじまじと見たのは自分も実は初めてでして、特徴的なのは石室の材質。

房総半島は石室の石材にも苦労があるんでしょうか。
貝の化石が大量に含まれた石材「貝化石含有砂岩」と呼ばれるもので作られていました。
予断ですが、養老渓谷に水槽用の石を探しに行った時にも、石というよりは脆い砂岩ばかりで使い物にならずただの観光になった経験がありました。
この「貝化石含有砂岩」は現在でも門石など石材として使われているようです。

石室内は横長で、石棺を1式横に入れると十分というサイズでした。
この点は、石室自体を持ち込むのではなく、中で組み立てているんでしょうね。
普通なら羨道から縦長で石室が作られるはずですが、こんなところが材料不足を補う工夫だったのかも。

息子2人は石室内に入るのを怖がっていましたが、最後には中に入ってくれました^^。

■上福田岩屋古墳
■場所 千葉県成田市上福田
■形状 方墳
■規模 一辺約34m(37m) 高さ約6m
■築造時期 7世紀後半