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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

見瀬丸山古墳:橿原市(2015.1.18)

奈良県下最大、全国6位の規模を誇る巨大前方後円墳です。
この古墳の情報に最初に接したのは、大学在学のときでした。
確か朝日ジャーナルだったかで、石室の衝撃的な写真が掲載されていたのを記憶しています。見瀬丸山古墳はこれだけの規模を誇りながら、陵墓参考地ということで天皇陵には比定されていません。とはいうものの、陵墓参考地として立ち入り禁止になっており、現在は詳細はわかりません。
石室内の超絶レアな写真は、1991年にたまたまの近所の親子によって撮影されました。
横穴式石室の羨道があったんですね。
その親子による写真から石棺のとんでもない規模が明らかになりました。
その後は宮内庁による調査・工事により現在は見ることはできませんが、古墳の規模に
対応した横穴式石室であることは確実です。
この被葬者に関しては、欽明天皇と堅塩姫の陵墓というのが有力です。
しかし、日本書紀に記載のある欽明陵とは異なる状況があり、被葬者の特定は難解です。
蘇我稲目という説もあります。
ともかくこれだけ巨大な前方後円墳を歩ける機会は非常に少ないですから、じっくり堪能してきました。
実はこれまで何度も見ていながら登るのは今回が初めてでした。

まず前方部からのPHOTO。

このアングルで撮れる巨大古墳はまずないんじゃないですかね。
さらにこの時期は雑草が刈られていて形が本当によくわかりました。

そして前方部。
実は見瀬丸山古墳は前方部だけが陵墓参考地になっていて、あとは出入りできるのです。
さらに複数の町にまたがっているというのも巨大さ故でしょうか。
とにかくスケールが違います。

ぐるっと前方部を一周して、看板にたどりつきました。

ここには、先ほどの親子によって明らかになった内部の写真が公開されています。
さらに、見瀬丸山古墳も周濠が存在したことが分かりました。
本体だけでも巨大なのに、さらに周濠で囲っていた当時の巨大さは、本当にインパクト大です。
現在でも、古墳の周囲を眺めてみると、当時の面影が見えました。
これだけの古墳にのぼることができて大変幸せでした!

さらに古墳チェックの後は橿原神宮前駅の駅前にある大阪王将で遅い昼飯を。
歩き回ったあともあり、大変おいしく頂きました。お店の方も本当に親切でした!!!


■見瀬丸山古墳
■場所 奈良県橿原市見瀬町、五条野町、大軽町
■形状 前方後円墳
■規模 318m
■築造時期 6世紀後半