都内の古墳チェックをこれまではあまりできていなかったのですが素晴らしい古墳があるんですね!
何と八角形墳があるなんて(驚)!!
八角形墳は、これまでは、牽牛子塚古墳、中尾山古墳、野口王墓古墳、段ノ塚古墳といくつか見てきましたそれはすべて奈良の明日香周辺の古墳ばかり。
あっ茨城の吉田古墳は関東でした。
今回チェックした八角形墳は天皇陵ではありませんが、奈良の天皇陵よりも古いとされる古墳です。
ちなみに牽牛子塚古墳が発掘により斉明天皇陵であることが決定的でありながら宮内庁が、見直しをしない理由の1つして関東の八角形墳の存在があるようですね。
ということで気合を入れて向いました。
まずは、稲荷塚古墳の資料が展示してある多摩センターへ。
多摩センターのパルテノン大通りの突き当りの階段左に設定されている博物館がそれ。
パルテノン多摩の歴史ミュージアムという施設でした。
何と!無料で入ることができました。もっとも考古学だけではないのでお目当ての資料はわずかでしたが。。。
ここでは残念ながら撮影禁止なので展示されていた、石室模型を撮ることはできませんでした。
続いて駅を移動し京王永山駅へ。
ここから徒歩で30分弱で稲荷塚古墳に到着します。
結構な丘陵でランニングシューズで来ればよかったとちょっと後悔(苦笑)。
住宅地の中にひっそりと稲荷塚古墳はありました。ただし墳丘には神社が建てられていました。
この古墳の特徴として墳形の八角形はもちろんですが、石室の形状が胴張複室構造という特殊なものです。現在は埋め戻され、写真と歴史ミュージアムの模型でしか見れませんが、これは見たかった!
ちなみに石室のある場所は印が付けられていて、大きさなどは把握できる状態です。
この古墳には一体誰が埋葬されていたのかは不明ですが、単なる豪族ではないだろうというのが一定の見解のようです。
八角形古墳は関西と関東で合わせても15例しか発見されておらず、稲荷塚古墳以外にも群馬や山梨にもあるということなので、一度関東遠征も計画しないといけない気持ちになっています。
■稲荷塚古墳
■場所 東京都多摩市百草
■形状 八角形墳
■規模 全長約39m
■築造時期 7世紀前半