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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

加瀬台古墳群3号墳:川崎市南加瀬(2015.11.22)

連休は良い天気が続いていながらも、金沢マラソンからの回復のためにRunは控えていたので、近場の古墳を改めてチェックしてきました。この日実は私の誕生日なんですが、単身赴任の身として気楽な1日を過ごしています(笑)。

行先は神奈川県川崎市の加瀬台古墳群。
ここは4世紀後半築造と言われる白山古墳(前方後円墳で今は消滅)を中心とした古墳群で11基の古墳があったことが判明している細長い台地です。

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夢見ヶ崎は太田道灌が築城を計画したと言われている場所で、なるほど回りの平地からは異様な印象を受けるそびえる感じの台地だなというのが印象です。
最寄駅は横須賀線新川崎駅。
今回の加瀬台古墳群は公園になっているというので「夢見ヶ崎動物公園」を目指します。
結構な勾配を上がって行くとなんと、動物公園は、シマウマいたり、レッサーパンダいたり、ペンギン泳いでいたりと、普通に動物公園でした!
てっきり、タヌキとかサルとか日本の動物だけかと想像していたのでこれにはびっくり!
さらにものすごい人たちが公園に集まっていて、すこし異常なくらい密集していました。
肝心の古墳はどこにあるかというと、一番大きな前方後円墳はすでに無く、説明版からは元々は公園外にあったけど、消滅してしまったので公園内に規模だけイメージできるようデザインしたという旨が書かれていました。他、小さな古墳群は、公園の周りに残っているという状態でした。
よって公園で遊んでいる人たちの脇にひっそりと残っている古墳を公園の端をチェックしていくことになります。
結果は、写真は撮りましたが改めて記録するようなものはほとんどありませんでした(残念)。
墳頂に神社が建っていたりとにかく、市民の視界から無視されている感じでした。
結局その中でも石室が見られる三号墳だけはしっかりチェックして動物園を後にしました。

以下3号墳です。
公園から標識に沿い脇道を降りていくとすぐに発見できます。

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石室内は、柵があり入ることはできません。
神奈川県内でこうやって見学できる古墳は非常に少ないそうです。
構造を見ると石室が、壁が直線ではなく胴張りで精度高く設計されていることがわかります。
この特徴は、多摩市の稲荷塚古墳にも見られました。

ちなみに稲荷塚古墳の設計には高麗尺が使用されたと推測されています。
ということは3号墳の石室には高麗系の渡来人の技術が採用されているとつなげられるように思えますが、この点は解説には記載はありませんでした。

ともかく、このレアな石室を見ることができてようやく満足しました。