渋谷向山古墳は現在景行天皇陵に治定されており宮内庁により管理されていますが、26日に関係者により立ち入り調査が行われたということです。
最近は立ち入り調査が継続的に行われています。
こうやって断片的にでも情報に触れることができるのは関係者の努力の賜物なので本当に感謝します。
ちなみに立ち入り調査は毎年2月の20日前後に行われていますね。
この背景を記載するとこの努力というのは、平成17年の内規見直しにより実現しています。
古墳は経年の中でどうしても傷みますが、裾の土砂の崩れの補修工事をする際に工事個所を公開するようになったのです。ただし際限なく公開される訳ではなく、
「墳丘最下段のテラス部分までは立ち入りを認める」と内規を改めたそうです。
これにより定期的な立ち入り調査が実現しています。
調査された岡山大学清家章教授のコメントは「大王墓はかくなるものかと圧倒された。残りが良く、葺石も露出していた。同時に壊れているところもあった」。
渋谷向山古墳は全長310m、私も何度も現地に赴いていますが、明日香村から車を走らせ右に見える三輪山を通り過ぎる頃箸墓古墳が見え、ほどなく現れるのが渋谷向山古墳(景行天皇陵)、そのすぐ先に行燈山古墳(崇神天皇陵)と巨大古墳が並びます。
もちろん立ち入ることはできませんが、調査の報告を聞いてからの印象はまた変わるもので、再び訪れたいと思います。