八幡山古墳のすぐ近くにある前方後円墳ですが、今は無残な姿になっています。ここまで削り取られた古墳はなかなか見られないです。一応階段があり上にあがることができるのでチェックはしてきました。
こんな感じ
この状態だけだとこの古墳の重要具合がわかりませんが、説明板を見てみると、とんでもないレア古墳であることを再認識!
●まず非常に早い段階で築造されたこと
4世紀前半というと東日本では最も早い段階
●大きさも十分!
129mあったということですから、八幡山古墳と前方後円墳と前方後方墳で同サイズの古墳が並んでいたということになります
●出土品が激レア!
鏡が5面出土し、鋳型が同じ鏡として、奈良の桜井茶臼山古墳、黒塚古墳と同じとのこと
この2つの古墳はどちらもエポックな古墳で、
桜井茶臼山古墳は宮崎西都原古墳群で特徴的な柄鏡式の前方後円墳
黒塚古墳は大量の鏡が発見されblogでも話題にしている前方後円墳
です
これらと関係する鏡を持つ古墳が群馬前橋にあった訳です
こんな重要な古墳が周囲を切り取られて無残な姿に。。。
説明板には、昭和43年頃の姿が出ていました。
事情はあったのでしょうが、もったいないなぁと思いながら立ち去りました。
■前橋天神山古墳
■場所 前橋市朝広瀬町1-27-7
■形状 前方後円墳
■規模 全長129m(現在は後円部の一部のみ)
■築造時期 4世紀前半から中頃