Chilotilpia Euchilus
マニアの方には、ケイロクロミス エウキルスと言った方が馴染みはあるでしょうし、現在も流通名はほとんどがケイロクロミス(=cheilochromis)です。紹介する属をどちらにしようかと迷いましたが、Koningsに準じる形としました。これは例えばPl.ミロモがプラキドクロミス属に属していることと同じ考え方によります。 近年はワイルド個体の入荷が多くなりました。肥大化した唇をもったワイルド個体は迫力がありますので本種を飼育するのならワイルド個体を推奨します。
フォトの個体はワイルド個体ですが、唇の大きさは小さな方で、まだまだ肥大した個体が見られます。 飼育に関しては、あまり神経質になる必要はありませんが、どちらかというと唇系のタイプの混泳は難しいと思われる方が多いようです。混泳内では餌をしっかり食べているかを観察するのはもちろんですが、もしオス確定でありながらなかなか発色しない場合は何らかのストレスを感じていることが考えられますから、一度単独飼育に切り替えるなり、ストレスを軽減する変化を与えることが必要です。一度スイッチが入れば、混泳内でもある程度の輝きを保ってくれるでしょう。このある程度という状態は、他種には見られない様々な色彩のストライプであり、かえって完全発色よりも混泳内でも非常に映えると思います。