Slow Life Slow Fish

サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

杉谷1番塚古墳の調査というニュース

杉谷・・・、と聞いてピクッとした方はかなりの考古学マニアじゃないかなと思います(笑)。この地名で全国区で有名なのは、杉谷4号墳。4号墳は四隅突出型墳丘墓と呼ばれる弥生時代の墳墓です。方墳の角がヒトデのように伸びた独特の形状は日本海側の山陰から北陸にかけて分布する墳形で古墳時代となると姿を消してしまいます。

この特徴的な墳墓の中でも規模的にも有名なのが杉谷4号墳です。自分自身は30年前にチェックしたきりでご無沙汰なんですが、今回富山大学の考古学研修室が測量調査を現地説明会を行ったというニュースでこの名を耳にしました。

ただ今回調査したのは、1号墳で形状は前方後方墳とのこと。
富山大学さんの説明文書をお借りしました。

f:id:wild-o-blue:20190829201856j:plain

1号墳は前方後方墳???
いやぁ、これはスゴイ!古墳群の中に四隅突出型と前方後方墳が同居しているなんて。そんな古墳群が身近にありながら、4号墳だけで知ったつもりになっていました。こんなに古墳時代が始まりを示した古墳群は全国的にも無いのでは?

その1号墳を45年ぶりに富山大学考古学研究室が測量したということです。この古墳の大きさが45年前の調査では全長56m。改めての調査で規模はより大きいとみるのかどうか興味があります。ちなみに富山には前方後方墳が結構あり、時期も近いだろう王塚古墳などが比較になりそうな推測してます。

残念ながらもう現地説明会は終了しており、さらに知ってたとしても出張中で駆けつけることは無理でした。。。
研究室のブログを羨ましく拝見させてもらい雰囲気だけ味わいました(苦笑)。

おせっかいですが、ぜひこの貴重な体験ができた学生時代を良き想い出にしていただきたいです。