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国立博物館入場料値上げ

来月4月から、東京、京都、奈良の国立博物館が値上げとなります。
東京国立博物館は常設展一般620円が1,000円にUP。
結構な値上げですが、なんでも運営費用が賄えないらしいですね。
確かにバックヤードに保管されている遺物も含めて維持管理しないといけないですから、赤字であれば仕方ないかなという気もします。

せっかく?なので博物館について。

博物館は博物館法と文化財保護法が関係します。私立と国立を除いた博物館は博物館法により教育委員会の所管となっています。博物館で従事される学芸員資格も博物館法で規定されている資格です。ここがややこしくて教育委員会地方公共団体に設置される委員会なので国立なものには影響しないんです。
そうすると浮いてしまうのが国立博物館。なんと国立博物館は博物館法の定義外となり、「博物館相当施設」という博物館モドキな扱いとなり文化財保護法を影響させることができる文化庁の所管となります。そうすると学芸員という資格が国立では存在しないことになるんですね。

なんともややこしい話です。今回の値上げとこの行政の捻じれの問題が関係しているのかは分かりませんが、無駄があることは確実でしょう。

個人的な意見としては、常設展は無料で気軽に歴史に接することができると良いなと思います。全部無料は難しいなら、小中学生までは無料。その変わり特別展はもっと高くても良い。

新しく開館する博物館は体験(CX)が重視されています。
佐倉の歴博もリニューアル後は体験視点を重視した展示に生まれ変わりました。

琵琶湖博物館は今年7月にリニューアルしたエリアがオープンしますが、きっとCX視点が豊富に盛り込まれているはず。

今リニューアル工事中の橿原考古学研究所附属博物館は2021年春にオープン予定。約2年休館しての工事ですが、こちらもCX視点でリニューアルされるはず。

次世代の博物館が新しいコンセプトでオープンしていく時、一番観てほしいのは子供たちなので、何とか小中学生は無料で気軽に博物館に行ければいいのですけどね。できれば大人も安ければうれしい(笑)。