Slow Life Slow Fish

サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

岡山大学考古学研究室

コロナ禍にあって大学の授業においてもリアルな対面が制限される中、露出が多いなぁと感じるのが岡山大学考古学研究室。日課のように考古学関連のニュースをチェックはしているのですが、現地説明会のニュースは全くなくなってしまったし全国的に話題に乏しい中、より目立つという感じでしょうか。

●4月にドローンによる3次元計測
3次元レーザー測量機を搭載したこれはドローンに3次元レーザー計測機を搭載して測量するというもの。その対象が造山古墳!
造山古墳は全長350mを誇る立ち入りできる日本最大の古墳です。私も昨年立ち入ってきました。

この古墳を岡山大学考古学研究室の光本順准教授の研究チームが3次元計測を行ったというニュースが4月にありました。画像は拝借しました。

f:id:wild-o-blue:20200715201846j:plain

技術的には従来からありましたが今はドローンで実行できるんですね、っと思ったのがこの時。

●7月ミューオンによる内部探査

ミューオン宇宙線から生じる素粒子で遺跡を破壊することなく内部の調査を可能とするものです。この性質を利用した古墳の調査は最近では、橿原考古学研究所により箸墓古墳で行われました。

この技術を用いた造山古墳の調査が同じく岡山大学考古学研究室の清家教授によって行われました。こちらの画像も拝借。

f:id:wild-o-blue:20200715202846j:plain

コロナにより活動が制限されている中、こんなにも精力的に新しい技術による成果発表ができるという驚き。それも異なる2種類のアプローチ。またその対象の古墳が造山古墳という贅沢さ!

考古学は発掘だけではないという新しい視点を学べる岡山大学、素晴らしいと思います。