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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

神宮寺山古墳:岡山市(2020.7.31)

岡山へ出張の朝、ゆっくりジョグしながら古墳巡りを。
岡山駅近辺にも大きな古墳がありますね。目標7時ホテル戻りとして、目指したのが、神宮寺山古墳。googleマップで見ると住宅地の中にあります。

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保存状態は前方部は墓地になっているし、後方部には神社があるのであまり良くはないかなと思いつつ、岡山駅から数キロと近いので走っていくことにしました。

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古墳を目指すとペースが上がり気味で(笑)20分位で到着。古墳というより完全に神社。右に古墳の段築にできた道があったので、グルっと回りながら墳頂に行くことにしました。

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古墳の表面から葺石や円筒埴輪が出ているということなので、残骸が無いか下を見ながら古墳を歩きます。すると埴輪片は見つからなかったけど、貝殻が。

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まあ当時のものじゃないでしょうけど、一応記録としきます。この古墳は江戸時代から改変がかなりされているし、民家のそばにあるのでいろんな後世のゴミが混ざっているんだろうと思います。

前日の豪雨でぬかるんだ道を歩き、エピックリアクトが結構汚れたけど墳頂に到着。天計神社がありました。

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特に見るべきところは無さそうに見えますが、予習しておいてよかったです。何とこの神社の横に回って、

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無造作に転がっているこの石が、実は竪穴式石室の天井石とのこと!

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むき出しのまま神社の下敷きに。。。
とは言え、これが一番の見所ですかね。
後方部は、googleマップ通り、墓地になってました。

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墓地側から見た前方部。

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国指定 史跡 神宮寺山古墳
この神宮寺山古墳は全長150m幅80m高さ15mに及ぶ巨大な前方後円墳で千数百年前に築造されたものである。現在では前方部は墓地となり後円部頂上には天計神社が建てられているが比較的原形を保っている。また後円部頂上には竪穴式石室の天井石の一部・・・略・・・岡山市のこのような沖積平野に築造されているものはきわめて少なくこの頃にはすでに岡山平野は強大な権力者のものに文化が栄えていたことを証明している。昭和34年5月13日国から史跡の指定を受けた。

神宮寺山古墳は、出土埴輪から古墳時代前期後半-中期初頭の4世紀後半-5世紀初頭頃の築造と推定されています。この時期は造山古墳のちょっと前となります。こういう古墳の研究が進むことが、吉備の古墳時代解明につながりますね。