七輿山古墳には2016年に一度訪れていました。この時は倉賀野からランニングで古墳巡りをしていたので滞在時間は極々わずかで桜の時期でもなかったので今回はゆっくりと愉しめました。
七輿山古墳は6世紀築造の前方後円墳で全長145mと全国的にも非常に大きな古墳です。実はこの古墳の調査が早稲田大学により地中レーダー探査で行われていて報告書がリリースされています。
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/86511
結果として全長は5m伸び150mとなり全国3位の規模となりました。ちなみに第1位は高槻市にある継体天皇の真陵と言われる今城塚古墳で190m、第2位は名古屋市の断夫山古墳で151m、ほぼ2位と同サイズとなります。
今回訪問前にfacebookの同好会の方より、前方部の中堤にある造り出し部分に七輿山古墳とは年代の異なる前方円墳があった可能性があり気づきがあれば教えてほしいという依頼を受けていました。ということで桜の撮影しつつ遺物の形跡などフィールド調査もしてきました。場所はこの部分。
ここに小さな前方後円墳があったんじゃないか?ということで年代の異なる土器片などが無いかという点を調べてきたんですが、砂が多くて墳墓を形成するような土質に見えました。葺石も整備の過程で適当に集められて造り出しとしても、もし古墳があったとしても保存状態は悪いかなぁと。
ただそんな中、円筒埴輪の一部と思われる土器片はありました。
凸部の形状から七輿山古墳にあったものと想定されます。
他にも葺石が崩れて落ちて来た形跡がそのまま残っていました。
整備されていると言っても、結構遺物が残ってますね。
撮影前に一回り古墳を見て、午前6時と同時に空撮を開始しました。朝方だとなかなか桜の色をキレイに撮ることが難しかったですが安全に終えることができました。
空撮動画はyoutubeにUPしました。
桜がそのまま古墳の形になっているなんて他には無いのではないでしょうか?
時間と共にたくさんの人が訪れ、愛されている古墳なんだなぁということ実感しました。