七輿山古墳のすぐ近くにあるこちらも巨大な前方後円墳。全長は155mなので、再測量により150mとなった七輿山古墳よりもさらに大型となります。
こちらは古墳全域ではなく後円部に大きな桜があり撮影をされている方が何人かいらっしゃいました。
この時は前日入りしていたので、ライトアップされた桜をしっかり撮影。
白石稲荷山古墳の築造時期は5世紀初頭と言われ、七輿山古墳よりは100年以上古い古墳となります。よって墳頂部の埋葬施設の形式は古く竪穴式礫槨で2つ存在したそうです。さらに副葬品も膨大に発見されていて、なかなかに貴重な古墳ですね。
実際は古墳としての整備はされていなくて、広大な原っぱが広がるのどかな風景に、小山ぽつんとある、そんな状態です。
前方部を眺めたところ。
なお2018年に群馬県立歴史博物館と早稲田大学による地中レーダー調査で前方部にも埋葬施設があることが判明しています。白石稲荷山古墳には計3つの埋葬施設があったことになります。
前方部墳上には碑と解説文があります。発見された遺物は東京国立博物館が収蔵しているということです。
前方部から眺める後円部。
白石稲荷山古墳には数年振りに訪れましたが、周囲の道路が整備されていました。整備されるのはアクセスしやすくて良い反面、元々の風景が見られなくなるということでもあるので、再訪できて本当に良かったです。