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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

帆立貝式古墳とは何か?

今日は起きてみると雨。残念ながランオフだなと思っていたら、6時位には雨は上がっていたので単に早起きししすぎだったということで、10kmほどジョグしてきました。今週は台風が来ているのでもしかしたら、雨で走れないかもしれないのでこれは結構貴重な積み増しでした。

10kmでも気温がめちゃめちゃ高いんで、ボロボロになってシャワーしたあと、家族の会話をしていると息子たちが夏休みの学校の宿題で自由研究があるとのこと。
「パパと共同研究でもいいのか?」と尋ねたら、家族みんなからあり得ないと白い目で見られてしましました(汗)。

今ぜひまとめておきたいことが表題の帆立貝式古墳について。

帆立貝式古墳というのはざっくりいうと、前方後円墳の前方部の短いタイプなんですが、この墳形について突き詰めた研究があんまりないようなんです。さらにはすくない研究の進展の方向性が、細かいというか大局を見た視点とはいいがたい方向性にあるのが現在地のようです。

少し学術的になりますがもともとは、
京大小野山先生は、「前方部を極度に制限された前方後円墳」という認識
阪大の都出先生は「前方後円墳の前方部が極端に短いものをさす言葉」という認識
でした。
つまり帆立貝式古墳と前方後円墳の1形態という認識で、私のブログも一応この見解に則ったカテゴライズをしています。ここに最近は、規格分類を照らし合わせた研究が進んできて、規格分類の粒度により、独立した墳形か否かという研究の方向性となっています。

こうなると大きな大和王権のベクトルを捉えるより、規格としての基準値での判断となるのであまり面白い方向性じゃないなというのが現在地への感想です。そして基準値の内外という判断基準から前方後円墳ではないのではないか?という論文が出てきたりするのです。

夏休みの自由研究にするにはちょっと骨が折れますが、それでも今現在の帆立貝式古墳の研究状況なら、小学四年生の次男と共同研究で見解を打ち出せるのではないかと思っていたのですが、家族からは却下されたので、自分だけで8月中に一度まとめればと思っています(笑)。