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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳巡りの備忘が中心で、ドローンがたまに登場します

伝仁徳天皇陵で埴輪列、、、からの保存の問題を考える

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先週のニュースになりますが、大仙古墳(伝仁徳天皇陵)での発掘調査で、円筒埴輪の列が見つかったとのこと。現在宮内庁堺市が共同で調査していて今回は墳丘ではなく堤部分から2列の円筒埴輪が見つかったということです。

このニュース自体は考古学ファンでなくとも興味があることだと思うのですが、問題はその状況。堤は濠の水に絶えずさらされている訳で浸食を受けて2列ある内の内側の埴輪は崩れていて保護の必要があるというのです。

古墳の保護は当然必要だろうという意見があるでしょうし、そもそも歴史の解明のめには、発掘調査すべきで宮内庁は頑なに閉ざしているという意見も多くあります。

発掘調査と併せて遺跡の保護が出来れば素晴らしいのですが、これがなかなかに難儀で素人の自分が勝手に見積もるとおそらく即保護を決定しても完了するのは21世紀は無理!

世界遺産に工事現場の囲いをし続ける地元の理解を得る難易度
・濠内の水を抜きつつヘドロ除去しつつも遺物は仕分けするシミュレーション
・水を抜くことによる今ある墳丘、堤の崩壊防止策
・木々は上部はカットできるものの根の部分は重機を使用せず手彫りで除去
・大仙古墳を初回にするのではなく別の古墳で実践が必要
・優先順位として全国にある開発で消滅していく遺跡調査が短期的には先

さらにはこの状況が他の巨大古墳でも同様だとするなら、すべてを保護して復元するのは無理だとなります。

実際教科書で習った大仙古墳の全長は486mですが、これすらすでに浸食中のことで実際は525mとも推定されています。現在でも40mも小さくなっているということ。

ニュースから即、保護すべきとか、発掘調査して歴史を解明する、とかいうのは簡単ですが、この問題は大変重いです。