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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

【墳活】分校前山古墳群

急に思い立ったように纏向型前方後円墳が気になり、久しぶりに石川県加賀市にある前山古墳に行ってきました。

ブログの備忘では8年前の記録が。

前山古墳群の1号墳が纏向型前方後円墳と言われているのですが、現地にはそんな説明板は全くなく、単に古墳のある場所に確認できる立札があるだけで、さらにはこの古墳は過去に破壊されそうになったところを止めることができた古墳なので、半壊してしまっているのです。

そうすると現地で確認と言っても実際よくわからないこともあって、過去の調査報告書を探していました。ただ加賀市教育委員会に問い合わせしても多忙なのか全く返信がなく(まあ返信しなくても支障ない問い合わせですけど)、石川県の埋蔵文化財センターの資料室で何か無いか物色してきました。

そうすると昭和54年の古い調査報告書を発見!

表紙にある鏡の拓本画像は、1号墳から出土した方格規矩鏡です。この中に復元図がありました。

実際は復元図の下半分が破壊されてしまっています。
測量図はこちら。

昭和54年=1979年、纏向型前方後円墳という概念を寺澤先生が提唱されたのが、1986年。寺澤先生の詳細な調査資料の中に1号墳が含まれてはいますが、この時間差が残念というか貴重な古墳の破壊を防ぐことができなかったという感じですかね。

ただ、1号墳より若干小さいながら6号墳は残存しています。6号墳の発掘調査は行われていないようで、実は纒向型前方後円墳で貴重な遺物があるのでないか?という期待は持てるように思います。

 

一連の墳活は動画にまとめてみました(暇人ですね。。。)。
纒向型前方後円墳の簡単な解説も入れてありますので、古墳に詳しくない方でも分かりやすいんじゃないかなと思いますので、ぜひご覧ください。