大阪府立近つ飛鳥博物館で開催されている冬季企画展「まくら」。
ここに、渋谷向山古墳から出土したと伝えられている石枕が展示されるというので、どうしても見たく、行ってきました。石枕というのは、埋葬される際に、石室内で頭を置く道具で、千葉県の方で多く見られる埋葬の仕方です。
12月に奈良に赴き渋谷向山古墳の空撮をしてきた後、石枕が気になってしまって(笑)。収蔵しているのは天理大学参考館ということなので、常設なら以前行った際に見ているはずなんですが、見逃したのか記憶が薄く。。。
さらに今回は何と撮影もOKということなので、貴重な石枕の写真を撮ることができました。
それがこちら。
伝渋谷向山古墳の石枕(本物)
景行天皇が実在したかは???ですが、ここに古代の大王が頭を置いたんですかね。
周りに三角の鋸歯文が見られます。
そしてこちらも。
伝渋谷向山古墳の石枕(レプリカ)
実は、同じ日に天理にあるなら歴史芸術文化村に立ち寄ったんですけど、そこにレプリカが展示されていたのです(驚)。
特別展の大和古墳群と柳本古墳群も見たくて行ってきたんですが、朝一に行ったのでタイミングとして本物見る前に、レプリカを見ることになったのです。普通ならレプリカでも十分に感動モノなんですけど、後から本物見る予定なのでちょっと複雑。。。
比べてみるとやっぱり本物は別格ですね。なら歴史芸術文化村では、無料で貴重な歴史遺物を見ることができて、かつ企画展の冊子がアンケート書くことで無料でいただけます。今回行っていろいろ見ていると、昨年企画の冊子も無料でいただけました。緑が今年で、紫が昨年の冊子。十分な情報が入った図録でこれが無料でもらえるなんて、なんて太っ腹なんでしょう。
あいにく天候はすぐれませんでしたが、博物館主体の旅で、巡った古墳の数は少なかったですが、その分ゆっくりと満喫することができました。