源氏物語を語りあえる人が身近にいないんで書くしかないんですけど
「光る君へ」加速し始めてます。
とにかく9月8日の第34回「目覚め」は源氏物語の序盤頂点で
興奮した方々多くおられたのではないでしょうか。
前振りとして前の回があって屏風が道長から送られてます。
この屏風の左上に雀が描かれていて、「若紫」につながるんですが、源氏物語を書く筆が止まりかけていたところで、「若紫」で筆が動き出す演出はたまりません。
さらに思わず書かずにいられなくなったのは、「若紫」と同じ34回に「空蝉」を重ねてきたんですねぇ。
このシーン。藤原公任が妻に読み聞かせてる内容が「空蝉」なんです。
源氏物語をオマージュして、大河ドラマを描く際に、「若紫」と「空蝉」を同じ回に持ってくるなんてかなり贅沢なことだと思いますが、そんな演出にしたのは藤原公任をこの絵のように出したかったんだろうなと。
マニアックな独り言になりますが藤原公任は、時代はドラマの設定からズレますがもう少し後に、紫式部に対して若紫をネタにした問いかけをするんですね。藤原公任の知的な文化人としてのエピソードが紫式部日記に書かれているんですが、今回は公任を登場させたい点もあって、こういう設定になったのかなと思いながらドラマを観てました。
中宮彰子の変化、そして源氏物語の色合いが強くなる設定と、今回は見逃せなかった回でした(見逃してないけど(笑))。
後半というか終盤、いまからでも十分楽しめますので、「光る君へ」おススメです。