2020年の陵墓立ち入り調査は近衛陵、深草北陵

一か月前に今年の陵墓立ち入り調査を予想していました。
結果は大外れ。
まさか古墳ではないとは。。。
近衛天皇陵と後深草天皇を含めた合葬となっている深草北陵です。確かにメジャーな古墳はひと段落した感があったかもしれませんが、まさか平安、鎌村時代へ移るとは。
自分の予想では田出井山古墳（反正天皇陵）だったのですが全くかすりもせず。

ちなみに近衛天皇というのは、鳥羽上皇が法皇として院政を敷いた時に３歳で天皇になった人物。ということであまり特筆すべきことはないですかね。

一方後深草天皇というのは、歴史好きの方にはエポックな人物です。日本史を学校で習うと南北朝時代という言葉が後醍醐天皇と共に記憶にあるでしょうか。後深草天皇は北朝の初代天皇です。後醍醐天皇は南朝なので、鎌倉幕府に承認されていた方の皇統の初代ということになります。なぜ南北朝に分かれてしまったかですが、原因は父の後嵯峨天皇が遺言残さず、さらに曖昧な人事を指示して死去したものだから、弟の亀山天皇（南朝）と争うことになったんですね。終活は大事ですね。後深草天皇陵には、北朝の系統の皇族が合葬されていて12人も祀られているとのこと。