石川県能美市に昨年新しい博物館『能美ふるさとミュージアム』が開館しています。この博物館は和田山古墳群という古墳に囲まれた場所にあります。
施設の外観は完成したてでピカピカです。歴史博物館という訳ではなく、能美市の総合的な博物館ということです。
能美市は古墳群はいくつもあるので、展示のメインは古墳時代になります。
空撮予定している秋常山古墳は葺石が再現された模型が展示されていました。
気になっていたのは古墳の空撮動画の有無。
最新の博物館ということでドローンによる空撮動画が主要な古墳群すべてにありました。今なら必須となる展示手段ですねぇ。
しっかり眺めて、動画のキャプションをメモり、古墳を撮影するアングルやドローンの軌道の確認など、参考にさせていただきました。
印象は安全第一で飛ばしているのか、それとも古墳のチェックしたいポイントがマニアじゃないと分からないのか、古墳をダイナミックに魅せる点ではまだまだ追い込めるかなという感じ。とにかく勉強にはなりました。
古墳時代以前から展示は当然あるのですが、さらっと流して、古墳時代以降も墨書土器など展示はあってもかなり簡略化されてメリハリは効いていました。
そんな中、高地性集落につながる記載が目に留まりました。
和田山の上の建物跡?
以前チェックしてるんですが、当時は高地性集落についてあまり疑問を持たなかったので素通りしているかも。
今は、仮説があるので和田山改めて行ってみようと思います。
歴史以外に能美市の生態系についても若干展示があります。
スペースの関係もあるのか模型が数点おいてある程度でした。
全体として展示重視で体験視点が新しく作られた博物館としては少ないかなという印象でした。コロナ禍だしこれからだですかね。
□能美ふるさとミュージアム
住所 〒923-1121 能美市寺井町を1-1
TEL. 0761-58-5250
開館時間 9時~17時
休館日 毎週月曜日、第3火曜日(月曜日、第3火曜日が休日の場合翌日休館)
料金 一般300円