姉崎古墳群は、千葉県の中では有名な古墳群で姉崎神社の周りに前方後円墳が複数築造されています。
この古墳群の中のメジャーな前方後円墳は以前にチェック済だったんですが、今興味ある前方後方墳も1基をまだ見ていなかったので、再び訪問しました。
この古墳群は、結構散在しているのでもしすべて一度に見る際には姉崎神社を起点にするのが良いと思います。
この日は大晦日で閑散としていましたがお参りしてきました。
最近は古墳の周囲の地形も含めてチェックしているので少し手前から歩くようにしています。
考古学はなんといってもフィールドですね。
六孫王原古墳の面白いところは、終末期の古墳であるということ。
終末期に前方後方墳という墳形は大変貴重です。
古墳に設置された説明パネルには、45.4mという規模は、時期としては最大級であり、日本考古学上貴重という内容が書かれています。
確かにこの時期に前方後方墳というのはレアです。
しかし石室は横穴式石室と終末期の石室のあり方に変化し、副葬品も対応した内容。
周溝は見た目ではよくわかりませんでした。
とにかく非常に面白い古墳です。
後方部からみたところ。
左手の雑草が生えたところが横穴式石室の開口部です。
前方部からの眺め。前方部と後方部に高さの差はほとんどないです。
残念なのは横穴式石室のチェックができないこと。柵が施され古墳半分を見ることはできませんでした。
ここはぜひとも見られるようにしてほしいものです。
■六孫王原古墳
■場所 千葉県市原市姉崎
■形状 前方後方墳
■規模 全長45.4m
■築造時期 古墳時代終末期(7世紀中葉頃)