チカモリ遺跡は野々市市に近い金沢市西南部にある縄文時後・晩期の集落遺跡です。ほぼ弥生から古墳、飛鳥にかけての史跡しか見ない自分的には、縄文遺跡はかなり新鮮です。
そんな縄文遺跡が金沢市内にあるというのは恵まれています。
今は史跡公園として、インパクトある環状木柱列の想像模型が立っています。
この木柱は同じ石川県では能登の真脇遺跡で見られます。
巨大な木柱では青森県の三内丸山遺跡が有名ですが、こちらの木柱は建築物の柱としてのものであり、性格は異なります。
この史跡公園には、遺物の展示施設が併設されています(無料!)。
今まで見学したことがなかったのですがこれが圧巻でした!
何と、木柱の遺物が巨大な水槽内で保存されているのです。
木材の遺物保存は大変困難なですが水中なら地中に眠っていた状態を維持できますし、見学者も見やすいためベターな方法ではないでしょうか。
ただし水槽設置の費用は結構かかってるでしょうね。
金沢市の郊外なので車がないと少し辛いですが、近くには、御経塚遺跡、上荒屋遺跡と徒歩県内で遺跡が点在しているので、それらとあわせて見学されることをおすすめします。
■金沢市新保本町埋蔵文化財収蔵庫
■住所 石川県金沢市新保本町5-48
■TEL. 076-240-2371
■休館日 火曜日 年末年始他に臨時休館あり
■入館料 無料