面白いニュースが。橿原考古学研究所に発表で、箸墓古墳をミューオン探査という技術を使って調査するということです。
箸墓古墳に関して再確認したい方はこちらをご覧ください。ちなみに普通に検索すると、"卑弥呼と墓"としての紹介が続々登場します。自分のブログではこの点は結論づけず敢えて今の持論も書かずというスタンスで記録しています。
古墳の地元桜井市へ行くと町興しに使いたくなるのは分かるんですが、キャラクターが書かれた看板が近くにあったりと客観的に古墳を愉しむには外部バイアス多いのはちょっと残念です。
今回の調査で用いられるミューオン調査とは?
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/old/wp-content/uploads/2014/05/eri_nlp_2.pdf
検索すると東京大学地震研究所の記事が分かりやすく出てきました。自分の力量で要約すると、
・地球には素粒子の一種であるミューオンが降り注いでいる
・ミューオンは地中を通り抜ける
・ただし密度の差があるとミューオンの数は減る
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つまり地中に空洞があってそこを通り抜ければミューオンの数はあまり減らないので地中に空洞があることが分かるという原理
箸墓古墳に適応すると箸墓古墳だと前方部と後方部の両方にあると想定される石室の具合であるとか、もしかすると表面からはわからない副室があって副葬品が別葬されている可能性が把握できる???こんな可能性があるでしょうか。
ちなみに今現在ではレーザー探査による3次元計測までした(橿原考古学研究所より借用)
この外部の形状計測から内部構造把握の段階へ技術により進化しようとしています。
調査は今年4月までかけて行われるということで結果が楽しみです。