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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

高松塚古墳壁画修復終了

高松塚古墳の壁画の修理が完了したという発表がありました。私のブログを見ていただいている方は古墳好きな方が大部分と思いますので解説は必要ないと思いますが簡単にだけ。

高松塚古墳は明日香村にある7世末から8世紀初めにかけての円墳で明日香村内の散策コースとして多くの方が訪れる場所です。公園になっていてアクセスもしやすいです。有名なのは中の壁画。キトラ古墳と共に壁画が有名ですが特に西壁女子群像が歴史的価値以上に見た目が映えるのでよりインパクトもってマニア以外の方々にも知れ渡っているという感じでしょうか。

ところがこの壁画の発見から徐々に劣化が始まります。さらに文化庁がその劣化を公表しなかったことも問題となり、修復過程に多くの注目が集まりました。結果として何と、壁画保存のために石室ごと解体して古墳外へ持ち出すという処置となったんですね。この修復作業が13年!ようやく終了したというのが今回の報告です。

日経新聞サイトのBefore-Afterの比較整理が分かりよかったので転載します。

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左:1972発見当時の西壁女子群像(高松塚壁画館提供)
中:2006年カビなどによる劣化状態(奈良文化財研究所提供)
右:修復がほぼ終わった19年12月(文化庁提供)

2006年当時この劣化の公開時は自分も衝撃でした。こんなにひどい状態になってしまったなんてと。。。
そして今回の修復状態。

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こうやって見る画像からは、修復は1972年を目標にはせず、途中の段階のようです。発見当時の鮮やかさは全く見られないです。

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最近博物館なりドローンで古墳撮影等話題にした流れで、古墳と文化財との関係に関しても。高松塚古墳を例とすると、壁画の劣化を修復するために石室を解体しました。壁画の劣化を防ぐために遺跡破壊をしたということになります。

ここで理解しておかないといけないのは高松塚古墳というのは、特別史跡に指定されている高松塚古墳と、国宝に指定されている壁画に"分離"されるんですね。ややこしいですが。特別史跡と国宝はどのような関係性にあるかというと、以下のチャートが分かりよいです。

文化財の体系図(文化庁)

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 このチャートによると
高松塚古墳・・・文化財→記念物→史跡→特別史跡
高松塚古墳壁画・・・文化財有形文化財重要文化財→国宝
こうなります。古墳において分離するケースはあまりないですが、ざっくり体系を理解しておくと古墳巡りもより愉しくなると思います。