年末年始、巣ごもりにより(北陸地方寒波の影響もあって)、結構な頻度で古墳関係のサイトなり本を眺めている時間が長いです。妻からはいつもても古墳かドローンと呆れられておりますが、今年もよろしくお願いします。
いくつか新年チャレンジしたいことがあります。まず古墳関係。年末から気になっているのが、天理市西殿塚古墳の周辺にある前方後方墳。
地図は波多子塚古墳調査報告書より引用しました。
前方後方墳の起源は東海地方と言われていますが、大型の前方後方墳はこの辺りに集中します。地図のもうちょっと北の天理大学敷地内にある西山古墳を含めてしっかり見ておきたいと思っています。
気になっているのは、波多子塚古墳のものすごく前方部が長い特徴が実は、発掘調査してみると特に長くなく元々の前方部の幅はもっと広かったという点。
もしそうであるなら、同じく長い前方部が特徴と言われる東殿塚古墳もそんなことはなく、もっと全長も全幅も大きな古墳なのではないだろうか?こんな点を一度現地で古墳を眺めてみて、周辺の地形などを自分の足で歩いて確かめてみたい、こんなマニアックなチャレンジをしておきたいと思っています。
東殿塚古墳の一般的な復元図・・・前方部がめちゃめちゃ長い!
東殿塚古墳の勝手な復元図・・・多段築とすれば、現在の復元図は最上部の段築だけで輪郭を描いていることになり、そうするとどんな古墳でも大概前方部が異常に長いシルエットになる。上部だけで輪郭を描くのではなく下層含めて描ければもっと大きな古墳だったのでは?という想定
さらには、天理大学にある西山古墳が、前方後方形状の段築に前方後円形が乗るという特異な形状の前方後方墳であることから、東殿塚古墳も実は同じように前方後方墳なのではないか?西山古墳は全長183mの日本最大の前方後方墳ですがそれに匹敵する規模である可能性はないだろうか?
まあフィールドワークでは想像して現地を赴くだけになりますが、こういう仮説が浮かんでいるので、旅ができるようになったら行けたらなと思っています。