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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

【奈良旅2022#06】黒塚古墳と言えば『鹿男あをによし』

正月のお休み中、旅を思い出しながら思い立ったように『鹿男あをによし』を借りてきてまとめて観てました。このドラマは鍵が黒塚古墳にありましてドラマも絡めて備忘します。っと言いつつこのネタは実は14年前にブログ書いてました!

このブログから改めて観る人はいないと思いますのでストーリーを書くと、大地震の原因とされる地底のナマズ1800年間、鹿と狐と鼠が鎮めていたことに異常が出てきていて、解決のために鹿から指名された人間が、キーアイテムである『三角』を巡り難題を解決していくというドラマです。

この『三角』が終盤に三角縁神獣鏡であることが判明するんです。この際に登場するのが黒塚古墳。

この古墳には大量の『三角』=三角縁神獣鏡が発見されているのですが、ドラマでは終盤に隠された場所が、この展示館の中なんです。

ここには33枚の三角縁神獣鏡があるべきところ、一枚多く34枚であることに、藤原先生こと綾瀬はるかさんが気づきます。主人公の小川先生(玉木宏さん)は、藤原先生の歴史の知識の豊富さによって、『三角』を手に入れることができました。

 

ドラマはさらにもう一波乱あったりしますが、黒塚古墳にまつわる過去ドラマネタでした。

黒塚古墳は、大王墓と言える規模ではないものの、それでもこれだけの鏡が埋葬されていました。さらに特徴として、鏡の鏡面が埋葬者側を向いていたのです。藤原先生が数えた鏡のツルツルした面が内側に向いているのが展示からもお判りになるでしょうか。

被葬者を外から守る破邪の役割なら、鏡面を外側に向けるはずなんですが、内側に鏡面があるということは、蘇らないように鎮める意味があったと想像されるんですね。黒塚古墳だけがそうなのか、ほかの古墳もすべての被葬者に対して鏡面を内側とするのがデフォルトだったのか?この点は、このような大量の鏡が出土する古墳の事例が他に複数ないと、確信を得られる結論にはなかなか至れません。

こんなことを想像しながら、ドラマとの相乗効果で黒塚古墳を愉しむのも良いかと思います。

改めて黒塚古墳の鏡だけの動画。

こんな背景やドラマを頭において鏡を眺めるのも良いかも(笑)!