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高尾山古墳の整備案ほぼ確定?

久しぶりに高尾山古墳の話題が。

この古墳の貴重さに関しては過去ブログに記載していますが、3世期前半の前方後方墳ということで保存が求められるも元々の道路整備計画上に存在し、その保存と市民の利便性の両立をどうするかという問題が顕在化していました。

今回は沼津市長が以下のように表明したということです。
静岡新聞ニュースから転載↓

沼津・高尾山古墳の保全トンネル 市長が整備案表明(2017/12/21 17:15)
沼津市大沼明穂市長は21日、都市計画道路「沼津南一色線」の建設予定地にある高尾山古墳(同市東熊堂)の現地保存に向け、片側をトンネル構造にして墳丘を回避する道路の整備方針を市議会全員協議会で正式に表明した。事業費は35億~40億円程度、今後10年間のスケジュールで2020年代に完成する見通しを示した。
国道1号から北上し墳丘の地下を通るトンネル構造の西側2車線と、橋梁で通過する東側2車線で、まず東側車線の工事を実施し上下1車線を暫定供用する方針。大沼市長は「事業費は増加するが、(道路交通の)安全性や円滑性を図ることができ、古墳の利活用が可能」と整備案を説明し、「高尾山古墳は極めて価値が高く、市にとってシンボル性の高い施設となる要素がある。道路と一体的に、質の高い整備を行う」との考えを述べた。
沼津南一色線は国道1号と同246号をつなぐ都市計画道路。古墳の全容は08、09年の発掘調査で明らかになり、3世紀前半の東日本最大級の前方後方墳と判明した。市は15年度から有識者の協議会を設置し、古墳の現地保存や国史跡指定を目指すことを前提に複数の整備案を協議してきた。

沼津市というと観光メインは沼津港。駅から降りると海へ向かうシャトルバスが運行していてとにかく港の市場で観光して、深海水族館観てというコースが定番。
高尾山古墳はこのコースではなく、駅から山手へ向かうことになるので、市長としても観光の導線を拡張できる古墳は保存しておきたいという想いでしょうか。

ともかく保存方法が決まりつつあるので整備が進展すること期待します。
現在はとにかくむき出しでボロボロな状態になってますので。