大河ドラマ、昨年は全く観なかったんで2年振りとなります。
珍しく?録画じゃなくリアルに観ました。なので普段は自分自身がネタバレコンテンツに近づかないようにしているのに、こんなネタでブログ書くのはどうかと思いますが、第1話よかったです。
今回の大河ドラマは、紫式部が主人公な訳ですが、ドラマにするにはかなりオリジナルな設定をいれないとなりません。紫式部の住んでた場所なんかは想定できても、幼少の頃どんな子供でどんな生活をしていたか?なんてのはわかりませんから。
そこを脚本の大石静さんは、おそらく今風でいうと、デジタルツイン(もう陳腐化した?)というか、フィジカルとヴァーチャルを融合させようとしたと第1話から感じました。つまり
ヴァーチャル・・・紫の上 と 光源氏
次回観たら全く的外れかもしれませんが、まひろ(紫式部の幼名)が、鳥を飼っている設定は、若紫(子供の紫の上)が
「雀の子を、犬君が逃がしつる、伏籠の中に、籠めたりつるものを」
を連想させる演出に源氏物語ファンの方々はニヤついたのでは(笑)?逃げたことに対して、源氏物語では、尼君が言うセリフを、偶然に出会った三郎(道長の幼名)が発するんです。
「いで、あな、をさなや。いふかひなう、ものし給ふかな。おのが、かく、今日・明日におぼゆる命をば、何ともおぼしたらで、雀したひ給ふほどよ。「罪得ることぞ」と、常に聞ゆるを。心憂く」
これを極々簡単に、飛びたいものを閉じ込めるなという表現で。
またこれを母ではなくて、道長が語ったのは、おそらく道長のこれからの飛躍を自身に語らせる意味もあったのかと。
第1話が源氏物語の「若紫」。っとすると以降が源氏物語の順番でオマージュなんて芸の無いことはしないでしょうから、順不同で54帖のエッセンスを埋め込んでいくのではないかと勝手に楽しみになりました。