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サブ3.5ランナーのマラソン記録、古墳を楽しもCHANNEL!で伝えきれないこと

アリストクロミス クリスティ

Aristochromis Christyi

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アリストクロミス属には本種のみが属しています。この特徴的な顔つきは、実物を見ますと、体の薄さとともに忘れられない印象を与えられるのではないでしょうか。最大サイズでは、30cm近くなるようですが、そこまでの個体にはなかなかお目にかかれません。 現地では、完全な魚食性で浅瀬の岩場を中心に広範に見られるようです。ムブナを常食しているとのことですから、水槽内での小さな個体との収容はオススメできません。 本種の特徴的な捕食行動として、上から体を傾けながら小刻みに頭を振って、襲い掛かる動作をとります。上からの攻撃に適した形がこのクチバシのような口なんでしょうか。

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このような口を持つ種としては、Ty.マクロストマやEx.アナゲニス

wildblue.hatenablog.jp

 がいますが、彼らも早く泳ぎながら捕食をするというより、狙いを定めた獲物に襲い掛かるといった感じで捕食行動は似ています。 発色に関しては難しい方だと思います。じっくり飼育しないと完全発色した個体は見られないでしょう。

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結構神経質なのかもしれませんね。単独飼育か、ペアで飼育を経験させなければ発色しないようです。本種に限らずこの見極めは重要で、オスだと思われるのにヒレの伸びがイマイチだとか、頭の部分の発色が始まってこない場合には、単独飼育を試みる価値があるでしょう。一度発色の”癖”を付けてやれば意外と混泳水槽内でもある程度の発色状態を保ってくれるようです。購入にあたっては、くちばしのような上顎がこの魚の身上ですので、よく発達した個体がオススメです。

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ただワイルド個体であっても必ずしも、体型的に見栄えがする訳ではありません。 繁殖に関してですがマルタビからのブリード個体を90cmレギュラー水槽で仕切でオスメスを収容し、メスの産卵管が見えたら水換えして仕切を外してクルクル回りだすというオーソドックスなパターンで成功しました。なおメスの状態を即すためにテトラバイタルを添加していました。